◇不動産鑑定士とは◇
不動産鑑定士とは、不動産の経済価値を判定する専門家で、不動産の鑑定評価に関する法律に基づいて制定された国家資格です。
不動産鑑定士の資格を得るには、不動産鑑定士試験に合格した上で、所定の手続きを経た後、不動産鑑定士名簿という国土交通省に供えられている名簿に登録される必要があります。
不動産鑑定士以外の者が不動産の鑑定評価を行うことは、刑事罰の対象となります。これは不動産の鑑定評価が、不動産鑑定士の独占業務であるためです。
不動産鑑定士の活躍の場は広く、土地の適正価格を国や都道府県が公表するために、地価公示や調査を行います。加えて、裁判上の評価、会社合併時の資産評価なども行います。他にも、不動産に関わるコンサルティング業務も行います。
◇不動産鑑定士の主な業務◇
不動産鑑定士の主な業務には以下のようなものがあります。
(1)売買時の鑑定評価
適正な売却価格を売り手が決定するための資料として、提示価格の妥当性を買い手が確認するために依頼する場合に行われます。
(2)賃貸借時の鑑定評価
賃貸物件、たとえばマンションや店舗などの適正賃料を算定します。
(3)コンサルティング
不動産の有効活用について、コンサルティングします。
他にも、課税上の不服申し立てや都市計画などによる土地収用時の補償金額算定なども行います。