2010年08月17日
技術士とは
◇技術士とは◇
技術士とは「高度な専門知識を持つ技術者」として、文部科学省が管轄している国家資格です。
産業界でのこの技術士の称号は、学術界での「博士号」に該当すると言われており、科学技術の応用面に従事する技術者にとっては、もっとも権威がある国家資格です。
技術士は、科学技術の高度な専門の応用力を必要とするため、機械、船舶・海洋、航空・宇宙、電気電子、化学、繊維、金属、資源工学、建設、上下水道、衛生工学、農業、森林、水産、経営工学、情報工学、応用理学、生物工学、環境、原子力・放射線、総合技術監理21の技術部門に分かれています。
◇技術士の業務◇
技術士としての業務形態は企業で研究・品質管理などの業務を行うタイプ、自営業としてコンサルタントを行うタイプ、そしてコンサルタント会社に勤務するタイプに分かれます。
コンサルタントとして活動する場合は、クライアントの要請に応じて、技術的なアドバイスを行います。具体的には、研究、開発、設計、評価、改善などの他に、トラブルの原因調査なども行います。
施工管理技士とは
◇施工管理技士とは◇
施工管理技士は国家資格で、建設業での特定業種の技術を認定されたものです。
建設業法で規定している許可の要件として、施工管理技士の有資格者は、建設業の営業所の専任技術者、あるいは工事現場での主任技術者または監理技術者の資格を満たしているとされます。
また、経営事項審査においては、1級で5点、2級で2点の評価を得られます。
◇施工管理技士の種類◇
施工管理技士には6種類の技術検定試験があり、それぞれ以下の機関が試験を実施しており、それぞれに1級、2級の区分があります。
- 建設機械施工技士: (社)日本建設機械化協会
- 土木施工管理技士: (財)全国建設研修センター
- 建築施工管理技士: (財)建設業振興基金
- 電気工事施工管理技士: (財)建設業振興基金
- 管工事施工管理技士: (財)全国建設研修センター
- 造園施工管理技士: (財)全国建設研修センター
石油機器技術管理士とは
◇石油機器技術管理士とは◇
石油機器技術管理士とは、石油ストーブや石油ファンヒータ、石油風呂釜、あるいは給湯機器(石油ボイラ)などのメンテナンスを行うことができる資格で、財団法人日本石油燃焼機器保守協会が行う技術管理講習(石油機器技術管理講習)を修了した者に与えられます。
有資格者は、石油機器を使用しようとしているクライアントに対して、適切なアドバイスを行うことができます。
また、石油燃焼機器の点検、整備を行うことができ、たとえば石油ストーブの分解などを行う必要がある者が必要とする資格です。
消防設備士とは
◇消防設備士とは◇
消防設備士とは総務省消防庁管轄の国家資格で、消火設備としての消化器やスプリンクラー、警報設備としての自動火災報知器、避難設備としての救助袋などの設置や点検整備を行うことができます。
乙種と甲種の2種類の資格があり、整備点検のみを行うことができるのが乙種、設備の取り付け施工までおこなうことができるのが甲種です。
◇消防設備士の業務◇
消防設備士の業務範囲は、乙種と甲種の資格により異なります。
乙種消防設備士では、消防用設備などの点検・整備を行います。
甲種消防設備士では、消防用設備や特殊消防用設備などの工事・整備・点検を行います。
ホテル、デパート、劇場などの建物では、消防用設備や特殊消防用設備としての、屋内消火栓設備、スプリンクラー、自動火災報知器などの設置が法律で義務づけられています。そしてこれらの整備や工事を行うには、消防設備士の資格が必要となります。
電気工事士とは
◇電気工事士とは◇
電気工事士とは、経済産業省管轄の国家資格で、住宅や店舗、工場などの電気工事を行う技術者の資格です。
資格は第1種と第2種とに分かれていますが、これは対応できる工事の内容によるものです。
第1種では、最大電力500キロワット未満の電気工事までを扱うことができますので、中小規模のビルや工場などの屋内配線や受電設備配線なども含む電気工事に従事できます。
第2種では、600ボルト以下で受電する設備の工事が対象となりますので、住宅や店舗の屋内配線や照明器具の取り付けなどに従事できます。
◇電気工事士の業務◇
主な仕事としては、変電設備や電線敷設・配線などがあり、他にもコンセント、照明器具の取り付けも含まれます。
気象予報士とは
◇気象予報士とは◇
気象予報士とは、財団法人気象業務支援センターが実施する気象予報士試験に合格し、気象庁長官による登録を受けた者に与えられる国家資格です。
この資格は、気象庁行以外の者が行うことができる予報業務の技術水準並びに信頼性を担保するために創設されました。
そのことで、社会を混乱させるような不適切な予報情報が流されることを防ぐことを目的としています。
◇気象予報士の業務◇
気象予報士の業務は、気象庁から得た気象衛星や地上レーダーなどの観測機器の情報を、コンピュータで解析した結果に、各人の知識と経験による解釈を加えて予報を行うことが基本です。
気象予報士と言うと、テレビの天気予報に登場するいわゆるお天気キャスターを想像しがちですが、それ以外にも多くの業務形態があります。
気象予報士の職場として多いのは、気象会社ですが、ここではクライアントに要請された地域や期間の予報を行います。クライアントにはイベント会社や運送業などがあります。
また、気象に左右されやすい商品の品揃えや生産計画の資料としての予報を提供することもあります。
運転士とは
◇運転士とは◇
運転士とは、電気車、内燃車、蒸気機関車、トロリーバスなど、車両・機械などを操作・操縦する技能者のことです。
◇運転士の種類◇
運転士には、以下の種類があります。
【バス運転士】
大型自動車第二種運転免許を必要とします。ただし、小型バスの場合は中型自動車第二種免許です。
このバス運転士は、対外的には「運転手」と呼ばれています。
一般乗合旅客自動車事業または一般貸切旅客自動車事業で自動車を運転する者に対しての呼称です。
【鉄道運転士】
国土交通省より運転免許が交付された鉄道上の運転士です。
【吊上げ運転士】
クレーン・デリック運転士、移動式クレーン運転士、揚貨装置運転士などを含みます。
それぞれ労働局より交付されます。
大型自動車第二種運転免許を必要とします。ただし、小型バスの場合は中型自動車第二種免許です。
このバス運転士は、対外的には「運転手」と呼ばれています。
一般乗合旅客自動車事業または一般貸切旅客自動車事業で自動車を運転する者に対しての呼称です。
国土交通省より運転免許が交付された鉄道上の運転士です。
クレーン・デリック運転士、移動式クレーン運転士、揚貨装置運転士などを含みます。
それぞれ労働局より交付されます。
海技士とは
◇海技士とは◇
海技士とは、大型船舶を操作する海技従事者が取得しなければならない国家資格で、「船舶職員及び小型船舶操縦者法第4条」で規定されています。
船舶職員には、職務として船長、航海士、機関長、機関士、通信長、通信士を行う者と、船舶の運航、機関の運転を行う運転士を示します。
◇海技士の分類◇
海技士は、その資格の内容や等級により、約30種に分かれます。
まず、船長や航海士の役割を持つ、甲板部。次に機関長や機関士の役割を持つ機関部。そして通信長や通信士の役割を持つ無線部です。
それらはさらに等級で分かれます。
甲板部は、1級海技士(航海)から6級海技士(航海)まで分かれ、それに船橋当直3級海技士(航海)が含まれます。
機関部は、1級海技士(機関)から6級海技士(機関)までの分類と、機関当直3級海技士(機関)及び内燃機関2級海技士から6級海技士(機関)の分類があります。
無線部は、1級海技士(通信)から3級海技士(通信)までの分類と、1級海技士(電子通信)から4級海技士(電子通信)までに分類されます。
整備士とは
◇整備士とは◇
整備士とは、機械の整備や点検を行う際に必要な資格を保有している者のことを言います。ただ、特に資格を保有していなくても、整備を行う人のことを呼ぶ際に使われる場合もあります。
◇整備士の種類資格◇
整備士には整備対象により種類があります。各整備対象ごとの整備士の種類は、以下の通りです。
【自動車】
自動車整備士。
【船舶】
マリン整備士、舶用機関整備士。
【航空機】
航空整備士、航空運航整備士、航空工場整備士。
【自転車】
自転車安全整備士。
【鉄道】
電車整備士、軌道整備士。
【ボイラー】
ボイラー整備士。
【無線】
航海用無線設備整備士、航海用レーダー整備士、船舶無線整備士。
【パソコン】
パソコン整備士。
自動車整備士。
マリン整備士、舶用機関整備士。
航空整備士、航空運航整備士、航空工場整備士。
自転車安全整備士。
電車整備士、軌道整備士。
ボイラー整備士。
航海用無線設備整備士、航海用レーダー整備士、船舶無線整備士。
パソコン整備士。
計量士とは
◇計量士とは◇
計量士は、企業などで計量器の検査や計量管理に関わる分野の職務を担当する者で、たとえば店舗などでの計量器の整備や計量の正確さの保持、適正な計量方法の実施などを確保する、国家資格保有者で、経済大臣により登録されます。
◇計量士の区分◇
計量士は、以下の3つに区分されます。
【一般計量士】
生産工場、販売店などで使用される各種計量器(質量計、体積計、温度計など)の制度管理や計量管理を行い、濃度、音圧レベル、振動加速度レベル以外の物象の量に関わる計量および計量管理を行います。
【環境計量士(騒音・振動)】
プレスや送風機などの騒音源を有する工場、建設工事、道路、鉄道、航空機など、一般県境などの騒音を測定します。また、プレスや鍛造機などの振動源を持つ、工場、建設工事、道路、鉄道などが人体に及ぼす影響の評価のための振動測定も行います。
このように音圧レベル、振動加速度レベルの計量や計量管理に携わります。
【環境測量士(濃度)】
工場が排出する煤煙や大気中への有害物質並びに悪臭などの測定を行います。また、工場や生活による水質や土壌の汚濁物質排出状況の測定、河川・湖沼・海域の汚濁状況や工場跡地などの土壌汚染状態の測定も行います。
このように、濃度に関する計量並びに計量管理に携わります。
生産工場、販売店などで使用される各種計量器(質量計、体積計、温度計など)の制度管理や計量管理を行い、濃度、音圧レベル、振動加速度レベル以外の物象の量に関わる計量および計量管理を行います。
プレスや送風機などの騒音源を有する工場、建設工事、道路、鉄道、航空機など、一般県境などの騒音を測定します。また、プレスや鍛造機などの振動源を持つ、工場、建設工事、道路、鉄道などが人体に及ぼす影響の評価のための振動測定も行います。
このように音圧レベル、振動加速度レベルの計量や計量管理に携わります。
工場が排出する煤煙や大気中への有害物質並びに悪臭などの測定を行います。また、工場や生活による水質や土壌の汚濁物質排出状況の測定、河川・湖沼・海域の汚濁状況や工場跡地などの土壌汚染状態の測定も行います。
このように、濃度に関する計量並びに計量管理に携わります。
作業環境測定士とは
◇作業環境測定士とは◇
作業環境特定士は、労働作業者の健康を守るために、『作業環境測定法』に基づき、鉛や放射性物質、有機溶剤、鉱物の粉塵などの発生する作業環境を測定・分析し、改善を行う国家資格です。
作業環境測定士試験に合格し、厚生労働大臣または指定登録機関に登録した者を示します。
◇作業環境測定士の種類◇
作業環境測定士には、その分析対象により第一種作業環境測定士と、第二種作業環境測定士とに分けられています。
第一種はさらに、鉱物性粉塵、放射性物質、特定化学物質、金属類、有機溶剤の5つに分類されます。
第一種では、すべての分析を対象とでき、鉱物性粉塵、放射性物質、特定化学物質、金属類、有機溶剤を分析できます。
第二種では、デザイン、サンプリング、簡易測定器による分析ができます。