2010年08月17日

海事代理士とは

◇海の司法書士◇


海事代理士は、船舶の登記・登録、検査申請、船員の労務など、海事上の行政手続きやそのための書類の作成を代理・代行する業務を行う者で、海事代理士法に基づいた他者からの依頼により、それらの業務を行います。


そのため、海事版の司法書士、あるいは行政書士とよばれます。



◇海事代理士の資格◇


海事代理士に成るには、海事代理士試験に合格するだけではなく、行政官庁における海事関係の業務経験が10年以上必要です。


その上で、国土交通大臣により、海事代理士として十分な知識を有していると認められる必要があります。



◇海事代理士の業務◇


海事代理士の主な業務は以下の通りです。


海技免状に関する業務

これは海技従事者国家試験受験の申請や、海技免状の交付・更新などの申請を示します。


船舶の登記・登録

船舶の総トン数の申請や所有権・抵当権に関する船舶登記の申請を行います。


船舶検査に関する業務

船舶検査とは、定期検査、中間検査、臨時検査、臨時航行検査、特別検査、製造検査、予備検査を指し、それらの申請を行います。


船員に関する業務

これは船員に関する就業規則の届け出や、雇入や雇止の公認の申請、あるいは船員手帳の交付・訂正・書き換えに関する申請を示します。

ラベル:仕業 海事代理士
posted by しげぞう at 15:51| 司法・法律系の士業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする